スポンサーリンク


2012年10月5日

【韓国経済】金融崩壊?「借金返済」が危機的状況

■金融崩壊?企業の「借金返済」が危機的状況

金融システムが崩壊しつつあるのでしょうか。企業向け融資の返済延滞が増加しているというのです。朝鮮日報によれば、韓国企業の月別の延滞額は、リーマンショック後の危機的水準に近づいています

世界金融危機後の2009年末以降、韓国企業の月別の延滞額は、8兆~10兆ウォン前後に増加。2012年8月には、年間最高額となる8兆5000億ウォン(約6000億円)に急増したというのです。

(ソース)
・朝鮮日報:企業向け融資に赤信号 延滞が急増=韓国
(2012年10月4日)

このうち、大企業の延滞が、さらに危機的な状況です。6月から8月の2カ月間に2倍に拡大したのだと言います。要は、韓国経済は、リーマンショック後のひどい状態に近づいているのではないでしょうか。

サムスンなどの大企業の一部は絶好調なようです。しかし、その他の企業の多くは、きわめて厳しい状況に置かれていると思われます。


■負債比率が過去最高に

韓国では、個人と非営利団体、民間企業(金融除く)、一般政府の負債総額(昨年末時点)が3607兆3000億ウォン(約307兆8200万円)に達しました。2012年の名目国内総生産(GDP、1272兆5000億ウォン)に対する負債総額比率は過去最大の283%となりました

負債総額比率はアジア通貨危機時(1998~1999年)の227%、世界金融危機が起こった2008年(274%)と09年(278%)を上回っています。

【韓国経済危機】負債比率が過去最高に。GDP比283%


■延滞者の借金の一部を帳消し

韓国政府は、6ヵ月以上の延滞者に限って、銀行やカード会社、貯蓄銀行はもちろん、貸付業者からの借金に至るまで元金を減らすことにしたといいます。国民幸福基金を通じた債務調整の場合、2013年2月末を基準に6ヵ月以上延滞した人に限って申請できるとしています。

【韓国経済危機】延滞者の借金の一部を帳消し(2013年3月)


■家計負債は米サブプライム初期より深刻

「家計の負債も現在、所得の146%にのぼり、米サブプライム問題初期の138%をすでに超えている」
英フィナンシャルタイムズ(FT)は、2011年5月30日、すでにこんな指摘をしています。

(ソース)
・中央日報:「韓国の家計負債、米サブプライム初期より深刻」=英紙
(2011年5月31日)
http://japanese.joins.com/article/387/140387.html

韓国経済は、一歩間違うと、米国で起きたサブプライム危機的な破たんを引き起こす可能性があるように感じます。
(2013年6月9日更新)